国際基督教大学の就活事情

 企業社会での評価は、一般イメージよりも上だろう。東京の会社の人事担当者ならば、英語力をはじめとしたICU生の実力は把握している。特に「ディスカッション上手」と歓迎されるケースのが多い。

 ただし、卒業生が少ないので、お目当ての会社に1人も先輩がいないというケースがよくある。逆に、少ないぶん、訪問できれば非常に親身になってくれる。

 就職先の業界は、サービス、製造、金融などまんべんなく。外資系企業への就職にも積極的だ。大学院への進学は2割程度。

 卒業後就職する人が約7割、進学が2割。海外の大学院への進学など選択肢が多様なのはICU最大の特徴。長期海外旅行や留学、JICAやNGO、NPOなどの国際協力に関わる学生も多い。実務経験を積み、国連などの国際公務員になる卒業生も。OB・OGの人数は少ないながらも、「海外に出ると、多くの同窓生と仕事することになる」との声もある。