東京理科大学の就活事情
1~3年次の成績で決まる研究室によってムラがあるが、おしなべて就活には強い。漠然と「何とかなる」という自信にあふれ、実際に何とかなる。
研究室の教授や先輩のコネは大して期待できないが、「そこそこの成績でそこそこの研究室に入れば、大企業を狙える」「学部卒だと超一流は難しい。修士ならどこでも狙える」「推薦枠には偏りがある」と言った声が聞こえるなど、院卒かどうかなどが議論になるのは研究職のある理系ならではだろう。
就職率ランキングでもトップクラスの常連だ。卒業生の約5割が大学院へ進学。そのうち8割弱は理科大の院で、東大大学院への進学者数は東大からの進学者を除いて全大学中トップ3に入る。
物理学校の伝統を引き継ぎ、教員志望も多く、教職教育センターではさまざまな教員対策講座を用意しているほか、学校インターンシッププログラムが好評だとか。国家Ⅰ種の公務員試験でも健闘。弁理士や一級建築士合格者数もトップクラスだ。
近年、増えてきている女子学生は就職活動においても元気で、人気企業に多く就職し、国家公務員や教員試験でも成果を上げている。