成績アップ率、驚異の95.7%を誇る、門外不出の勉強法をついに解禁! 小学生から社会人まで世代に限らず、「こんな勉強法があるなんて知らなかった!」という声が続々。なぜ、ストレスフリーになると、勉強で成果を出せるのか。そこには「一瞬で覚えられる」「10分の1の勉強時間で」という魔法のような方法はありません。最新の脳科学に裏付けられた、誰でも効果が出る『科学的アプローチで勉強がとまらなくなる ストレスフリー勉強法』よりすぐに使えるノウハウを紹介する。
運動で分泌される脳内の3大物質
運動が習慣になると、ストレスに対する抵抗力を高める効果があります。これは、運動によって体だけでなく、脳も鍛えられていることを意味します。つまり、ストレスを感じにくくすることができるのです。
運動の驚くべき効果はそれだけではありません。運動をすることで、脳内にはさまざまな物質が分泌されます。その中でも、次の3つの物質は、勉強と大いに関係しています。
1.勉強のやる気が高まるドーパミン
ドーパミンは、報酬や快楽と関連する神経伝達物質です。ドーパミンの分泌により、勉強のやる気が高まり、集中力と注意力が向上します。ドーパミンは、前頭葉の活動も促進するため、計画を立て、やることを決定し、自分のやるべきことに集中する力が向上します。また、ドーパミンは「海馬」での記憶形成プロセスにも関与して、学習した内容を長期記憶へ移行させる手助けもしてくれます。
2.眠気を抑えるノルアドレナリン
ノルアドレナリンは脳を覚醒状態に保ち、眠気を抑えることで集中力を高めます。これにより、勉強に取り組む際の注意力が向上します。また、ドーパミンと同様に、記憶の形成と定着にも関与しています。特に、新しい情報を学ぶ際や、試験前の復習などで重要な役割を果たします。
3.集中力を向上させるセロトニン
セロトニンは「幸福ホルモン」とも呼ばれ、不安やストレスを軽減し、リラックスした状態をつくってくれます。また、セロトニンは集中力の向上にも寄与します。気分が安定し、リラックスしている状態にし、注意が散漫になるのを防いでくれるわけです。さらに、セロトニンは睡眠のリズムを整えることで、良質な睡眠を促進してくれます。
いい睡眠は記憶の定着に不可欠ですし、ストレスも解消してくれますから、「ストレスフリー勉強法」には欠かせません。
加えて、運動によって前頭葉が活性化されることも知られています。前頭葉は、計画立案、意思決定、行動の抑制など、私たちの「高次脳機能」を司る部位です。
運動を習慣にしている人は、前頭葉の機能が強化されるだけでなく、脳の他の領域との連携も強くなります。これにより、脳全体の調和が取れ、さまざまな認知機能が向上します。前頭葉の活性化と脳の他の領域との連携の強化により、「自制心」が高まることも知られています。
つまり、運動することでやる気が出て、集中力が高まり、記憶力は強化され、創造性まで向上し、さらには自分をコントロールする力まで手に入ってしまうということです。ここまでくると、試験に合格するためには、運動しない手はないですよね。
(*本記事は、『科学的アプローチで勉強がとまらなくなる ストレスフリー勉強法』より一部抜粋し、再編集したものです)