専修大学の就活時事情

「就職の専修」を名乗るだけあって、就職面の熱心さは日本有数。2020年4月からは、就職課とキャリアデザインセンター事務課を統合した新部署「キャリア形成支援課」を設置。キャリア支援サービスと就職支援サービスを一貫して行い、学生をバックアップする体制が整っている。

 1年次から適性検査を受けることが可能で、学校主催のガイダンスやセミナーでの情報交換も他大学と比べて盛ん。2日間に及ぶ面接対策・攻略セミナーまであり、受け付け開始とほぼ同時に満席になるという。各種の講座に力を入れている成果か、人数は多いとは言えないが、公認会計士の合格者も毎年確実に出している。

 アナウンサー講座など、さまざまに開かれている講座が、どれだけ就職に役立つかはビミョー。「結果的には、流通や地味なメーカーなど、いかにも日東駒専的な就職先に落ちつく人が多かった」(経済学部OB)、「一部上場の知名度がない会社は狙い目だけど、有名企業は縁故がないと難しい(特に建設や商社)」(経営学部OG)、「実感として、金融系は地銀か信金が限界。大手銀行は難しい」(商学部OB)というあたりが現実的な目安か。法学部は当たり前のように法曹界より公務員志望が多い。