料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから初夏に旬を迎える野菜について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)

そのままおいしい野菜の食べ方Photo: Adobe Stock

健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。

今回紹介するのは、オクラ。

6~9月の暑くなる時期に旬を迎えます。

切り方により食感がガラリと変わり、刻むほどにネバネバ度がアップします。

独特の粘りのもとは、水溶性の食物繊維であるペクチンで、胃の粘膜を保護して消化吸収を助ける働きがあり、整腸作用が期待できます。さらに、血糖値の急激な上昇を抑え、糖尿病予防に役立つともいわれています。

農家さんが教えるおいしいものの見分け方

選ぶときは、緑色が鮮やかでうぶ毛が多いもの、切り口を見てみずみずしいもの、がくがしっかりしているものが新鮮です。

へたの周辺が変色しているものや、大き過ぎるものは避けてください。

まるごとゆがいて食べるのもおいしいですが、お好み焼きもおすすめ! お好み焼き粉にオクラと卵を混ぜて作ります。具もオクラだけで十分においしいそうです。ポイントは、刻んだオクラをたくさん入れること。ほどよいとろみがクセになります。

また、余ったものはこまかく刻んで冷凍しておくと便利です。

そのままお味噌汁に入れるとおいしいですよ!

ちょっとした知識があるだけで、体にいいものを驚くほど手軽に、おいしく食べることができます。ぜひ試してみてくださいね。

手間や時間をかけた料理より、「新鮮な野菜をそのままシンプルに食べるのが、結局いちばんおいしい!」と思ったことはありませんか?『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、そのための方法だけをまとめて1冊にしたものです。250軒以上の生産者さんに直接取材したり、アンケートにご協力いただき、選び方や、切り方、保存方法、食べ方などあまり知られていないけれど、生産者さんだから知っている情報ばかりを集めました。レシピ本にはない野菜の知識とアイディアで「こんなに味が変わるんだ!」という体験をしてみてくださいね。