どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から賛否両論を巻き起こし、「こんな本が30年前に欲しかった」「人間の深層心理を突いている」「上司サイドにも対策が必要」などと話題沸騰中である。今回はその中から「職場で出世する人の共通点」についてお伝えする。(構成/ダイヤモンド社・榛村光哲)
出世する人は「上司をうまく使う」
あなたにとっての上司はどんな存在でしょうか。自分の仕事の評価者、仕事の良きアドバイザー、難しい案件の時の調整役など、上司には様々な役割がありますよね。
メガバンクは異動が3、4年に一度くらいのペースであります。そのおかげで僕は今までで10人弱の上司に仕えてきました。
ここでわかったのは、部下として、「上司をうまく使えない人」と「使う人」でその後の成果および成果にひもづく“評価”にも大きな差が出ることです。
僕は上司のリソースのことを「上司資源」と呼んでいます。今回は、出世しない人がやっている「上司をうまく使えない人」の特徴を紹介していきましょう。