「上司資源」使えていますか?

さまざまな上司に仕えてわかったのは、上司によって、上司としての関わり方が大きく違うことです。つまり、上司の仕事は境界が曖昧なのです。

これを逆手に取って考えてみましょう。上司の仕事の範囲が曖昧ならば、裏を返せば、「うまくコントロールして自分の苦手なタスクを都合良くカバーさせることもできる」とも言えます。

つまり、上司のリソース=「上司資源」を有効活用すれば、上司をコマとして使い倒すことも可能になるということです。

上司資源を使えば、「上司のレベル感」で仕事が進む

ここで意識してほしいのが、あなたの上司があなたに使う「労力のバランス」です。意外と意識していない人が多いのですが、上司が部下に使う労力のバランスは均等ではないことが多いです。

あなたの上司はどうでしょうか。誰か別の部下に多くの時間を割いていたりしないでしょうか。

もしそうだったとしたら、これは「出世しない人」の特徴と言えます。あなたは間接的に損をしている可能性が高いです。「干渉がなくてラッキー」と思ってしまうかもしれませんが、それは大きな間違いです。なぜなら、その上司の時間をあなたの仕事に充ててもらうことができれば、仕事を「上司のレベル感」で進めることができるからです。

例えばあなたも上司や先輩と一緒に打ち合わせをしたり、お客さんの先に訪問することがあるでしょう。その際には、きっと自分ではできないような営業トークや関係性の作り方をしているのではないでしょうか。

このように、自分が持っている「上司資源」を使うことで、あなたは自分の力以上にパフォーマンスを上げることが可能になるのです。

上司の時間を自分に使ってもらおう

当たり前ですが、上司のリソースは有限です。上司は数名から十数名の部下を従えています。つまり面倒を見なければならない人が多いのです。

そんな中で自分に「上司資源」を使ってもらえる人と、そうでない人は、パフォーマンスに差が出ることは想像ができると思います。

パフォーマンスが上がれば、あなたは上司から「こいつはデキる奴だ」と評価が上がります。このように、自分の周りの資源を使うことを常に意識しましょう。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部を抜粋し、調整・加筆した原稿です)