バックアッププランの必要性
修正タイミングに注意を払う
最後に、バックアッププランを用意しておくことも大事なポイントだ。
一定の時期までに想定していた進捗がなかった場合、方針を切り替える、追加的なコスト削減を実施する、計画そのものを修正するなどの、コンチプランを躊躇なく発動する必要がある。新規事業の立ち上げや大規模投資プロジェクトの際に活用される「リアルオプション戦略」を中期経営計画の実行フェーズに転用するという発想である。
外部に公表している中期経営計画の修正タイミングも悩ましい問題だ。
3ヶ年計画であれば2年目の決算実績と最終年度の計画を開示するタイミングで大幅な計画修正を発表するのは、やや後きに失するという印象を投資家に与えかねない。
資本市場の要請を意識して策定される中期経営計画は、カバーすべき項目が多岐に渡り、複雑化するため、現場の理解を得られにくいという落とし穴がある。
実行フェーズにおいて組織内に遠心力が働いてしまい、経営計画が絵に描いた餅になってしまう事態を防ぐには、計画策定の段階から「強い」経営企画を機能させる必要がある。
(フロンティア・マネジメント マネージング・ディレクター 企業価値戦略部長 山手剛人)



