2025年にTOPIX改革第一段完了
第二段階で除外される企業は?
日本取引所グループ(JPX)は東証株価指数(TOPIX)改革を第二段階に進める。
第一段階の見直しは2022年4月に開始された。東証は25年1月までに段階的に「流通株式時価総額100億円未満」の銘柄を除外することを決め、ウェートの低減を進めている。
銘柄の除外が終わると、4月末時点で約2100だった構成銘柄は、1700銘柄となる見込みだ。時価総額が1700位以下となる銘柄はアンダーパフォームしており、市場では既にTOPIX改革の影響が織り込まれ始めていることがわかる。
この時点で除外された銘柄は、時価総額にしてプライム上場企業の1%程度に過ぎない。TOPIXファンドのパフォーマンスへの影響が軽微であることから、パッシブ運用を担うファンドマネジャーからすれば、そもそも取引対象としていなかった企業がほとんどだ。
そのため市場関係者からすれば、TOPIX改革という割には、どの程度の改善になるのか、将来の姿が見えづらいという声が多かった。TOPIX改革・第二段階は、こうした声に対してJPXが回答を示したものだと受け止めている。