成績アップ率、驚異の95.7%を誇る、門外不出の勉強法をついに解禁! 小学生から社会人まで世代に限らず、「こんな勉強法があるなんて知らなかった!」という声が続々。なぜ、ストレスフリーになると、勉強で成果を出せるのか。そこには「一瞬で覚えられる」「10分の1の勉強時間で」という魔法のような方法はありません。最新の脳科学に裏付けられた、誰でも効果が出る『科学的アプローチで勉強がとまらなくなる ストレスフリー勉強法』よりすぐに使えるノウハウを紹介する。

【脳の成長】勉強に効く「マインドフルネス瞑想」の4つのメリットPhoto: Adobe Stock

心が落ち着き、ストレスを減らす手助けをしてくれる

 感情をコントロールするために、深呼吸が効果的であることはすでに述べました。ここでは、意図的に呼吸に集中する時間をつくることで、さまざまなメリットを生み出す「マインドフルネス瞑想」についても触れていきます。

 マインドフルネス瞑想とは、今この瞬間に意識を集中させる練習のこと。心が落ち着き、ストレスを減らす手助けをしてくれる方法として、多くの人々に支持されています。この瞑想法は、過去の失敗や未来の不安から離れ、現在の瞬間に集中することで心の平穏を得ることを目指します。

 マインドフルネス瞑想を行なうことで、4つのメリットが得られます。

メリット1.
ストレスに対抗する力が強化される前頭前野の活動強化

 前頭前野の働きが活発になることで、集中力は向上し、感情のコントロールも改善します。そしてなにより、ストレスに対抗する力が強化されるのです。マインドフルネス瞑想の最大のメリットと言えるかもしれません。

メリット2.
ストレスや不安、怒りといった感情を引き起こさなくなる

 扁桃体は、私たちがストレスや恐怖を感じるときに大きな役割を果たす脳の一部です。この小さな部位は、私たちの安全を守るために非常に重要な働きをしていますが、時には過剰に反応してしまい、ストレスや不安、怒りといった感情を引き起こす原因にもなります。マインドフルネス瞑想を習慣化することで、扁桃体の活動が穏やかになることがわかっています。

メリット3.記憶力や学習能力が直接強化される

 海馬は私たちの脳の中で、学習と記憶に非常に重要な役割を果たす領域です。驚くべきことに、マインドフルネス瞑想を習慣にしている人々の脳内では、海馬の体積が増大することが科学的な研究によって示されています。つまり、マインドフルネス瞑想をすることで、記憶力や学習能力が直接強化されるというわけです。

4.雑念を取り除く

 デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)は、私たちの心がふらふらとさまよったり、自分自身に関する思考に没頭していたりするときに活動する、脳内の特定のネットワークです。

 たとえば、過去の出来事を反芻したり、未来について心配したりするとき、このネットワークが活発になります。これが、時には「雑念」と呼ばれる、集中を妨げるような不要な思考の源となることがあります。

 マインドフルネス瞑想を実践することで、DMNの活動を減少させることができることがわかっています。

「瞑想」というと、何やらスピリチュアルなイメージを持つ人が多いですが、実は、科学的にかなり高い効果があることが証明されているのです。

(*本記事は、『科学的アプローチで勉強がとまらなくなる ストレスフリー勉強法』より一部抜粋し、再編集したものです)