平凡な部下は恐怖でコントロールし
優秀な者には巨額のアメを提示
このような上司の下で働く部下たちは、どのような思いだったのでしょうか。このことも本の中に描かれています。
ダンラップの前では部下たちは誰もが膝が震え、胃が痙攣したそうです。部下たちはいつかダンラップの逆鱗に触れるのではないかと怯え、重圧に耐えなければいけません。まるで、どこかに地雷が埋まっていて、いつ踏んでしまうかがわからないような状態です。
部下たちは、「重圧を感じる」という生やさしいものではなく、「残忍」といってもよいくらいだと報告しています。
またあるサンビームの幹部は、「きつい人間と悪意のあるダーティな人間は違う」と述べています。ダンラップは、部下に夜中まで仕事について心配をさせるようなきつい人間ではなく、相手を恐怖で縛り付けるようなことをする悪意のある人間だというのです。相手を脅し続け、暴力的で、骨の髄までしゃぶり尽くそうとする人物だということです。