同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。
【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い
今回紹介するのは、「3人の変革者の法則」である。
【貧す人】大きな変革を起こすには、多くの意見を聞こう
【稼ぐ人】大きな変革を起こすには、3人の意見を聞こう
『隠れたキーマンを探せ!』(ブレント・アダムソン+マシュー・ディクソン+パット・スペナー+ニック・トーマン共著、神田昌典+リブ・コンサルティング日本語版監修、三木俊哉訳、実業之日本社)によると、企業の中には、7タイプの人が存在するという。
職場にいる7つのタイプ
1.ティーチャー(未来を示す)、2.ゴー・ゲッター(実務を重視する)、3.スケプティック(変化に対して懐疑を示し安定を守ろうとする)、4.ガイド(何でも話す)、5.フレンド(一緒にいたがる)、6.クライマー(上昇志向だが自分のためを重視)、7.ブロッカー(変化を常に否定)。
この7タイプのうち、1.ティーチャー、2.ゴー・ゲッター、3.スケプティックの3つを「モビライザー」と呼ぶ。モビライズ(mobilize)、すなわち組織を動かすキーマンだ。
社内で大きな変革を起こそうとしたり、企業向けに商談をまとめたりしたいときは、モビライザーをいかに納得させるかがポイント。
特に企業を相手に商談をする際には、いかにモビライザーを見つけ出せるかが成否を分ける。
モビライザーの見つけ方は『隠れたキーマンを探せ!』を参照いただきたい。
時間を割いてはいけないタイプとは?
注意すべきは、4.ガイドと5.フレンド。4と5は取引先に親切なので、つい相手にしてしまいがち。だが、4と5にいくら時間を費やしても、組織は動いてくれない。永遠に商談が成立することはないのだ。
1.ティーチャーや2.ゴー・ゲッターと似ているのが6.クライマー。なにごとも前向きなのだが、1と2と決定的に違うのは、組織の利益ではなく、自分の利益を重視していることだ。
また、7.ブロッカーは何でも否定するのですぐにわかる。
3.スケプティックも懐疑的で安定志向だが、7と違うのは基本姿勢が前向きな点だ。
法人営業では、モビライザーを見極め、効果的にアプローチしよう。
【貧す人】は、7タイプ全員の意見を聞いて収拾がつかなくなり、挫折する。
【稼ぐ人】は、モビライザーの3タイプを納得させ、動かす。その結果、他の4タイプはついてくるのだ。
(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)