バッテリーだけで800kg!EVとしての実力は?
ICE以上のオフロード性能が与えられたEV、G580。気になるのはEVとしての実力だ。駆動用バッテリーは116kWhのリチウムイオンバッテリーで、交流電力量消費率262Wh/km、一充電走行距離530km。重量が800kg近くになるバッテリーはスチール製ラダーフレームに組み込まれる。
これだけの重量をしっかり支えながらGクラスとして不可欠なオフロード性能を確保し、さらに4輪それぞれのモーターを配置するためにラダーフレームはG580専用に強化・開発された。大容量のバッテリーは泥や水の侵入を防ぐためにねじり剛性に優れたケースに収められ、さらに岩などで下回りをヒットしてもバッテリーを守るために、カーボンファイバーなどさまざまな素材を組み合わせた厚さ26mmのアンダーボディパネルが装着される。
充電は普通充電と急速充電(CHAdeMO)に対応。急速充電は出力150kWまで対応している。150kWだと10%から80%まで充電するのに41分、30分間での充電量は67%(10%から開始)だったという(メルセデス・ベンツの自社施設での検証結果)。
メルセデス・ベンツ日本は、10月23日からG580 with EQテクノロジー エディション1の注文受付を開始。顧客へのデリバリーは11月を予定している。気になる価格は2635万円だ。ICEのG450Gローンチエディションが2100万円、メルセデスAMG G63ローンチエディションが3080万円なので、その中間の価格に設定されたことになる。EVラインナップではメルセデス・マイバッハ EQS SUV(2790万円)に近い。
残価保証型リースに自動車保険を組み込んだ「EQスタートパッケージ」を利用すると、メルセデス・ベンツが提示する5年リース(60回払い)での支払い例は月額20万9000円(頭金266万4000円、ボーナス月加算額22万円)で、G450dローンチエディションと月々1万円程度しか変わらない額で手に入る。現在、EVには逆風が吹いている状態だが、G580への注目度はかなり高くなりそうだ。
11月24日〜12月14日の日程で、代官山T-SITE(東京)でG580 with EQテクノロジーの試乗イベントが開催される。11月1日よりメルセデス・ベンツの公式サイトで試乗イベント参加の予約受付がスタートするので、G580に興味がある人は試乗してみてほしい。