「小学生で英検準1級に受かる子」がやっている1日たった5分の「神学習」とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

「英会話で、高い英語力は身につかない」。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の新刊『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【子どもの英語力の高め方】をお届けする。

「英語多読」は最短で最高の学習方法

「勝敗がつく遊びをしている時に勝つまでやめない」「自分に負けたくない、という気持ちが強い」こんな子は商人気質かもしれません。

 商人気質の子どもは算数で伸びるとお伝えしました(詳細は『インド人の子どもが何気なくやっている「数字に強くなる」日常の習慣とは?』を参照)。実はもう一つ、「負けず嫌い」を刺激するオススメの教科があります。

 英語です。英語は「小学生でも大人以上の実力」に到達することができます。

 実際に、私の教え子には小学生で「英検準1級」を取得した生徒がたくさんいます。「大人(先生)を負かすことができる!」。これが商人気質の子どもの競争心を刺激するのです。

 英語が読めれば、世界最先端の情報に人より早くふれることもできます。インターネットの世界は「英語」が共通語です。世界最新の情報は全て英語で発信されているといっても過言ではありません。

 英語がわかれば翻訳を待つことなく、海外で人気のアニメ、音楽、映画、ゲームなどの最新情報にふれることができます。これは「新しい物が好き」である商人気質の子どもの関心を引きやすいのです。

 子どもの英語教育のスタートとして注意すべき点が「英会話信仰」です。英会話スクールに通わせて、ネイティブとコミュニケーションさせれば英語が得意になる。そう思い込んでいる人が少なくありません。

 私は日米で30年以上にわたり英語教育に関わっていますから断言できますが、英会話では受験や英語の資格試験を突破できる英語力は身につきません

 日本で(受験や仕事にも使える)高い英語力を身につけるには「英語多読」が最短で最高の方法です。

 英語多読といってもいきなり分厚いペーパーバックを読むわけではありません。リーダーズと呼ばれる「レベル分けされた簡単な本」からスタートすると、どの子も、無理なく、高いレベルに到達できます。

 リーダーズの多読に取り組むと、子どもは「英語の本を1冊読み切った!」という成功体験を積み重ねることができます(簡単なリーダーズは16ページ程度で5分以内で1冊読めます)。

 単語や文法の難易度が細かくレベル分けされていますから「自分の今の英語力が可視化」でき、商人気質の子どものモチベーションを維持しやすいのです。リーダーズの多読を継続していくと、やがて英語のペーパーバックが読めるようになります。日本国内でもオンラインで入手できますから、ぜひ取り入れてみてください!

 英語多読の一番のメリットは「一人で学習できる」ことです。自分のペースで「英語の全技能」を向上させることができるのです。

 また、英検やTOEFLなど「明確な目標」を持たせると商人気質の子どものやる気に火がつきます。ちなみに日本人にとって英語学習のゴールは「CEFR B2/英検準1級以上」です。

 このレベルに到達すると日本国内では「英語力トップ1%」になれます。受験で優遇措置を受けたり、返済不要の奨学金を得て海外留学したり、英語を武器に就職で優位に立つなど、あらゆる可能性が広がっていきます。

「わが子の気質を詳しく知りたい!」という方のために、著書『「強み」を生み出す育て方』ではオリジナル診断を掲載しています。

「天才気質」「研究者気質」「商人気質」「パフォーマー気質」「共感者気質」のうち、わが子のタイプはどれなのか…?カンタンな診断でスッキリ判明します!

 さらに、5タイプ別に、【学力の伸ばし方】【学校・習い事の選び方】まで徹底解説!気質×才能の25タイプ別診断で「わが子にピッタリの習い事」がカンタンにわかります

「小学生で英検準1級に受かる子」がやっている1日たった5分の「神学習」とは?ピッタリの習い事は子どもの強みを育てる最高のチャンス!『「強み」を生み出す育て方』(船津徹/ダイヤモンド社)より
拡大画像表示

子育て成功のカギは「強み育て」にある

「小学生で英検準1級に受かる子」がやっている1日たった5分の「神学習」とは?「強み」を生み出す育て方』 (船津徹・ダイヤモンド社)定価:1980円(税込)

 子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?

 たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。

 つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。