「子どもの衝動買いは、カンタンにとまる」。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の新刊『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【「お金の重み」の教え方】をお届けする。
親が一方的にメニューを決める→絶対NG!
「お小遣いは、お手伝い制がおすすめ」とお伝えしました(詳細は『「お金をムダ遣いする子」の親に共通する、お小遣いのNG習慣』を参照)。お手伝いでお金の稼ぎ方を教えたら、次のステップとしてお金の使い方について「計画を立てる」ことを教えましょう。
たとえば、「お小遣いやお年玉をどう使うのか?」子どもが欲しいゲームがある場合、毎月どれだけ稼ぎ、どれだけ貯蓄し、目標達成までにどれだけ期間がかかるのかを子どもに考えさせてみてください。
これは欲しいモノを衝動的に買うのではなく、「賢い選択」をするための練習です。
親が「貯金しなさい」「無駄遣いはダメ」と、一方的に指示するのは逆効果です。子どもにお金の使い方を考えさせることで、計画性を持ってお金を貯蓄し、消費する習慣をつけることができます。
購入するモノについても、しっかり吟味して、賢い選択をする方法を教えてあげましょう。たとえば家庭で新しいテレビを購入する時、大人だけで決めずに子どもにも一緒に考えてもらうのです。
メーカー、機能、デザイン、サイズ、値段、評判などをインターネットで調べて比較する方法を教えれば、子どもがリサーチしてベストなテレビを見つけてきてくれるかもしれません。
家族で外食する時には、メニューの中から食べ物や飲み物を子どもに選ばせましょう。これも、親が一方的にメニューを決めるのはNGです。「1000円以内で好きなモノを選んでいいよ」と予算を決めて自由に組み合わせを選ばせると、子どもは「予算内で最高の選択をする」訓練を積み重ねることができます。
夏休みや冬休みの家族旅行のプランニングを子どもに任せるのもよい思考訓練になります。決められた予算と日程の中で、どこに行って、どこに泊まって、何をするのか、子どもに考えさせるのです。「お金の使い方」を計画する経験を通して、子どもは「賢く選択する思考」を身につけることができます。
全ての子どもに重要なお金教育ですが、子どもの気質に合わせて適切な「お金の教育」を行うと、競争心を発揮して、日本を代表するビジネスマンや起業家に化けるかもしれません。
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子育て成功のカギは「強み育て」にある
子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?
たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。
つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。