奇跡は自分のなかにある、だから生まれ変わりさえすれば、きっと人生の逆転劇を起こせるに違いない――。「やればできる!」と思考が変わる話題のベストセラーが日本に上陸。31歳、一度は人生をあきらめた著者が再起できたのは、古今東西の成功者たちが持つ「6つのマインド」にあった。3000冊を超える本を読み、抽出された「プラス思考」「決断力」「切実さ」「愚直さ」「謙虚さ」「根気」を武器に、一度しかない人生、「なりたい自分」になる方法を1冊に凝縮。新刊『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から「自分ならできる」と信じられるノウハウを紹介する。

成功者の哲学「チャンスは準備した者だけにやってくる」Photo: Adobe Stock

努力を続けて未来を準備する

「ママがいつも言っていた。人生はチョコレートの箱のようなもの、何が入っているのか、開けてみるまでわからないって」

 映画『フォレスト・ガンプ』の主人公の言葉のように、人生は最後までわかりません。チョコレートの箱を開けて食べてみるまでどんな味かわからないように、人生も自分が経験しない限り、どんな結果になるのかわからないのです。

 しかし、人生が不確実だからといって、何もしなければ、本当に何もできなくなります。

 努力を続けて未来を準備する者だけが、訪れるチャンスをつかみ取れるのです。チャンスは準備した者だけにやってくるものです。目標に向かって前向きに進む者にとって、試練はむしろ幸運のきっかけとなるのです。

 戦争で敗れた将軍が、アレクサンドロス大王の前で言い訳を並べ立てた。敵の数が予想よりずっと多かった上に、地形に慣れておらず、武器と食糧の補給も不足していたというのだ。

 将軍の話を聞き終えた王はこう言った。
「将軍は最も重要な理由を忘れておるようだ」
 首をかしげる将軍に、王は続けた。
「将軍がこの戦争に勝利できると信じていなかったからだ」

(本記事は、『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から抜粋、一部編集したものです)