誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります!

【精神科医が教える】日ごろのストレスと上手に付き合う方法・ベスト1Photo: Adobe Stock

ストレスのもとを排除する

今日は「ストレス防衛軍」を持とうというテーマでお話ししたいと思います。

ストレスの原因をなるべく排除していくことは、心の健康を保つためにとても大切です。

アテクシは日ごろから「これはストレスになるかも」と思ったら、どんどん排除するよう心がけています。

心がラクになる選択

自分のなかに「ストレス防衛軍」を備える意識を持つと、意外と多くのストレスのもとが見つかり、それらを未然に排除できるようになります。

たとえば、日々の小さな出来事でも、「これは自分にとってストレスのもとではないか?」と確認し、もしストレスのもとだと判断すれば、ためらわずにカットしていきます。

こうした姿勢で目の前の物事を選択していくと、ストレスを大幅に減らすことができて、ずいぶんと心がラクになるのです。

何に「時間」と「エネルギー」を注ぐか

時にはうっかりストレスのもとをスルーしてしまうこともありますが、常に“自分を守る意識”を持つことで、多くの場合、防衛本能が働くようになります。

このように「ストレス防衛軍」の意識を持つことに、何も行動を起こさず、ただ回避的な生き方になってしまうのではないかと危惧される方がいるかもしれません。

しかし、無意識に惰性で流されることなく、自分が何に「時間」「エネルギー」を費やすべきかを明確にすることは、とても大切なことなのです。結果的に、より洗練された「自分軸」をつくり上げることにもつながります。

心の負担が軽くなる

自分のなかに「ストレス防衛軍」の意識を持つことで、自分の苦手なパターンや、どの状況がストレスを引き起こしやすいかについての自己理解も深まります。

常に「ストレスを避けるぞ」という強い意識を持ち続けることで、自分の内面に対する洞察が深まり、無駄なストレスを回避することができるのです。

特に、実行しようと強く意識しなくても、自分のなかに「ストレス防衛軍」という意識があるだけで、心の負担が軽くなることを感じられるでしょう。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。