子どもが勉強しなくなるもっとも大きな原因は、「自分はバカだから」と思い込んでしまうことです。
だからこそ、親が子どもへの教育で一番やってはいけないことは、「自分はバカだと思わせること」なのです。
特に親がしがちなのは、周りの友だちと比較して子どもができないことを責めることです。「○○ちゃんはもうできるのに、どうしてあなたはできないの?」と言われても、子どもが答えられるはずはありません。傷ついて悲しくなるだけです。
子どもに自分はバカだと思わせて劣等感を植え付けても、いいことは何もないのです。
子どもに自信を
つけてあげるサポートを
幼児期は月齢差もあり、発達段階の差が目立つ時期ですから、決して他の子どもとは比べず、お子さん自身が以前と比べてできるようになっているかを見てあげることが大事です。
子どもを勉強好きにしたいなら、子どもに「自分は賢い」と思わせることです。どんなことでもいいから何かに挑戦させて、できたところを褒め、それによって子どもが「自分でもできる」という手応えを感じて「自分は頭がいい」と感じてくれれば、自然と勉強をするようになるのです。
思い返してみれば、私も最初に「自分はできる」と感じたのは、小学生の時に1年間でそろばん3級まで上がった時でした。
幼稚園(保育園)から小学校低学年にかけては、小さなステップでいいので、子どもに自信をつけてあげるサポートをしてあげてください。「語彙を増やす」「読み書きできるようにする」「簡単な計算をできるようにする」など、その子ができることや得意なものを伸ばしてあげることが大事です。
幼児期から親がこうした観点を持って子どもを見ているかどうかで、その後の子どもの意欲や向上心が大きく変わっていくはずです。