米大統領選は11月5日(現地時間)に投開票が行われ、トランプ氏が“勝利宣言”しました。トランプ氏の勝利は、日本株へどう影響するのか。有利になるセクター、不利になるセクターはどこなのか。10月16日に配信した、6人の識者による米大統領選後の日本株の展望をまとめた記事を再びお届けします。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)
「もしトラ」か「もしハリ」かで
日本株の行方が左右される
「前日のニューヨーク市場で半導体関連株が上昇したのを受けて、本日の東京市場でも半導体関連株が上昇した」
こうした株式市場の解説をよく耳にするだろう。言うまでもなく、米国株の動向は日本株に大きく影響する。
それは世界1位の経済大国である米国の経済が拡大すれば、輸出関連の企業や米国での比率が高い企業の業績が上向くと期待されるからである。
また、景気動向に合わせて米国の金利が動くことで円の対ドルレートが変動する。円高になれば輸出関連企業の業績には向かい風になる。海外子会社の業績の円建て換算値も小さくなる。
米国の大統領選挙の結果によって経済政策が転換され、景気動向が変われば米国株の基調は変わる。そして、日本株の先行きや注目される業種も左右される。
特集『「もしトラ」「もしハリ」損得勘定』では、米大統領選で経済・株・為替はどう動くかを展望した。
今回、6人の識者に大統領選後の日本株の動向を聞くとともに、トランプ氏、ハリス氏それぞれが勝利した場合に日本株で有利になるセクター、不利になるセクターを挙げてもらった。次ページでは、その結果を一挙公開する。