米連邦準備制度理事会(FRB)は7日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、0.25ポイントの利下げを決定した。インフレが緩和する中、過去2年半にわたり実施した大幅利上げが労働市場の軟化につながることを回避しようとする動きだ。今週は米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が再選を果たした。9月に実施した0.5ポイントの利下げに続く今回の決定により、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は4.50~4.75%に下がる。FOMCで投票権を持つ12人全員が追加利下げに賛成票を投じた。当局者は、物価上昇率がFRBの目標に戻るとの確信を強めており、こうした利下げ後も金利はいまだ高水準にあり経済活動を抑制するとの見方から、利下げは正当化されるとの姿勢を示している。