ドナルド・トランプ次期米大統領がイランに対する制裁を大幅に強化し、同国の原油販売を抑制しようとしている。事情に詳しい関係者らが明らかにした。中東地域の過激な代理組織への支援や、イランの核開発プログラムの阻止を狙った積極的な戦略の一環となる。トランプ氏は1期目にはイランに厳しい姿勢を取り、イランの核兵器開発の抑制を狙った6カ国との合意(包括的共同作業計画=JCPOA)から離脱。「最大限の圧力」と称する戦略を展開し、核兵器開発の野心を放棄することや、米国がテロ組織とみなす組織への資金提供および訓練の停止、またイラン国内の人権状況を改善するよう迫った。だがトランプ政権の元高官らによれば、トランプ氏は、イランの工作員らが退任後に自身や国家安全保障担当の側近らを暗殺しようとしていたと認識。来年1月20日の就任式後には、このことが新政権の対イラン政策に影響を及ぼすとの見方を示した。
トランプ氏、対イランで再び「最大限の圧力」か 制裁強化へ
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