奇跡は自分のなかにある、だから生まれ変わりさえすれば、きっと人生の逆転劇を起こせるに違いない――。「やればできる!」と思考が変わる話題のベストセラーが日本に上陸。31歳、一度は人生をあきらめた著者が再起できたのは、古今東西の成功者たちが持つ「6つのマインド」にあった。3000冊を超える本を読み、抽出された「プラス思考」「決断力」「切実さ」「愚直さ」「謙虚さ」「根気」を武器に、一度しかない人生、「なりたい自分」になる方法を1冊に凝縮。新刊『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から「自分ならできる」と信じられるノウハウを紹介する。

限られた時間をより価値ある人生にする「たった1つの方法」Photo: Adobe Stock

優先順位を定め、限られた時間をより価値あるものにする

 この世界には、不変の真実がひとつあります。それは、人は誰でも必ず死ぬという事実です。

 お金と権力がどれほどあっても、死を避けることは誰にもできません。死は誰にでも公平です。ですが、人は自分の人生が有限だということをよく忘れます。

 永遠に生きるかのようにお金に執着し、お金を使う前に天に旅立ちます。いつまでも元気でいると思っていた親が急に亡くなると、生前に孝行できなかったことを後悔します。

 すい臓がんで余命を宣告されたスティーブ・ジョブズは、奇跡的に回復した後にこんな言葉を残しました。

「今日が人生の最後の日だとしても、いまやろうとしていることをやるだろうか。ノーという答えが何日も続くようなら、他のことをやるべきだということに気付きました。つまり、自分はすぐにでも死ぬかもしれないと認識することが、重要な決断を後押ししてくれる一番のカギなのです」

 短い人生、自分にとって重要なことと重要でないことを区別する必要があります。優先順位を定め、限られた時間をより価値あるものにすべきです。死を想い、いまの瞬間を逃さないようにしましょう。あなたが無駄に過ごした今日は、昨日死んだ人があれほど待ち望んでいた明日なのですから。

(本記事は、『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から抜粋、一部編集したものです)