イランは先月、バイデン米政権に対し、ドナルド・トランプ前大統領を殺害する意図はないと確約する文面のメッセージを送っていた。米当局者が明らかにした。この水面下のやりとりはこれまで明らかにされていなかった。共和党候補として選挙に出馬したトランプ氏が返り咲きを目指す中で、両国の緊張緩和を探っていたことがうかがえる。イランのメッセージは10月14日に米国に伝えられた。米国が9月にイランに送った非公開の警告文に対する返答だった。この警告について米当局者は、トランプ氏に向けられた脅威は国家安全保障における極めて重大な問題であり、トランプ氏の命を狙う試みは戦争行為とみなすとの政府の公式見解を反映したものだったと述べた。