ひきこもり支援を考えて実行させている何者かがいるのです。国家、支配者、権力者、資本、大企業と、空想すればきりがないですが、ここでは親しみを込めて「ご主人様」と呼ばせていただきます。
ひきこもり当事者は
「ご主人様」研究をせよ
いまのご時世に当事者がなすべきことは、当事者研究のような、自分の内面を深く見つめることではなく、ひきこもり支援の内容を決定してくださる、ご主人様の研究ではないでしょうか。
当事者研究を突き詰めても、その行き先は、おばあちゃんの知恵袋レベル止まりです。ほうれん草のゆで汁でしみ抜きができるとか、小さな石けんの活用法とか、まあそれはそれで日々の暮らしに役立つ素敵なものですし、そのような知恵を大切にして暮らすのも穏やかで平和なもので、結構なものですけれども、それだけが私たちひきこもり当事者のやるべきことなのでしょうか。
空想力はなんのためにあるのか、毎日ごろごろしたあげくそんな小さいことを考えていてはもったいない。Think Big!頭がおかしいと思われてもいい、誰からも相手にされなくてもいい、空想はデカければデカいほどよいのです。
私は当事者研究ではなく、ご主人様研究をします。ご主人様がひきこもりを中心とした、生産性のない人間を、どうしようと考えているのか。自分の悩みについてばかり考えるのではなく、ご主人様の苦悩に思考をめぐらせるのです。
そういった視点を持てば、なんでひきこもりが就労訓練ばかりさせられているのか、やっても無駄なのに、それでもやらせるのはなぜなのか。その理由が見えてきます。
ちゃんとご主人様は考えていらっしゃるのです(そうでなければとっくにひきこもり支援なんてやめています。あなたたちときたら、あれこれ言い訳ばっかりして結局働かないんだからさ)。
ご主人様がひきこもりに関心を持ち、やたらと訓練という形で干渉してくるけれども、けっして支援はしない(手当・給付は与えない)、その理由はなんなのか。
「就労支援」は
形だけの敗者復活戦!?
ご主人様は、就労支援を通してひきこもりに就職して働いてもらおうなんて、考えてはいない。とっくの昔に賃金労働者としてのひきこもりに見切りをつけていて、社会から排除しています。受け入れる気なんてありません。
就労支援が形だけの敗者復活戦であることは、みなさんも実感しているでしょう。申し込めば誰でも就労支援を受けられる、就職だってエントリーできます、誰に対しても門は開かれています、全開です。機会は与えられているのです。