米航空宇宙大手ボーイングのケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)は20日、従業員に対し、かつて製造業界を席巻した同社は社内文化に深刻な問題を抱えており、もう2度と間違いを犯すことは許されないと述べた。
オルトバーグ氏は8月にCEOに就任した。この日は1時間に及んだ全社会議でボーイングの現状を率直に評価し、肥大化した管理職、無駄の多い支出、内部対立や責任回避の社内文化を指摘した。
「(欧州航空機大手)エアバスに勝つ方法を思案するより、社内での言い争いに多くの時間を費やしている」とし、「ボーイングが抱える問題点の話ばかりで、誰もがうんざりしている。私もここに来てそれほど長くないが、うんざりしている」と語った。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が会議の録音を確認した。