人に好かれるも嫌われるも、真意が伝わるも伝わらないも、一目置かれるも軽く見られるも、すべては使う言葉次第。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう!(クイズ制作/石原壮一郎)
クイズ
新幹線で窓際の席に座っていたところ、お腹方面に「緊急事態」が発生。一刻の猶予も許されない気配で、今すぐトイレに行きたい。しかし、通路側の人はお弁当を食べている。
普通に「ちょっと失礼」だけだと、通してはくれるだろうが、内心「えっ、今かよ。面倒臭いな」と思われそうだ。お互いの心の平和を保つには、どう声を掛けるのが望ましいか?
(B)「すみません。トイレが我慢できなくて」と拝み倒すように
(C)電話がかかってきたフリをして「ヤバイ」と呟いて立ち上がる
正解は……
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A
◎ (A)「お食事中、たいへん申し訳ありません」と切羽詰まった様子で
× (B)「すみません。トイレが我慢できなくて」と拝み倒すように
△ (C)電話がかかってきたフリをして「ヤバイ」と呟いて立ち上がる
解説
急を要していないなら、通路側の人のお弁当がひと段落ついたところで、「失礼します」などと言いつつ通してもらえば済む話。いつ通っても自由ではありますが、相手の状況に気を配るのは、お互いに無用のストレスを抱かないための生活の知恵です。
しかし、今は一刻も早くトイレに行かなければなりません。ここはAのように、タイミングが悪いことは承知の上で、それでも通してほしいという姿勢を見せて、相手に「これはただごとではなさそうだ」と思ってもらいましょう。
わざわざ「トイレ」という単語を口にするBは、かなり迷惑です。Cも「ただごとではない感じ」を醸し出すことはできますが、余計な小芝居がリスクを増大させかねません。