確かにレバレッジが高ければ高いほど、少ない元手で大きく勝てるチャンスがあります。そういうハラハラ、ドキドキのトレードのほうが刺激的でいいという人もいらっしゃるでしょう。しかし、逆に損失が急激に増える危険もあり、現在は金融庁の規制により、レバレッジは最高で25倍となっています。
「たった25倍か」と思われるかもしれませんが、株式の信用取引は3倍程度なので、それに比べればまだまだかなり高い倍率です。

実質レバレッジ10倍が目安

 一方、「実質レバレッジ」は口座にある証拠金とのバランスをより強く意識するので、「これ以上、たくさんポジションを持つと危険」といった判断が働きやすいといえます。
 私自身、ハイレバレッジのトレードは自分に向いていないと気づき、いまでは口座にある金額(証拠金プラス差益やスワップ金利の残高)に対して10倍程度の「実質レバレッジ」を心がけています。口座残高が100万円ならその10倍、1000万円程度までしかポジションを持たないようにするのです。

 「レバレッジを抑えるとなかなか儲からないのでは?」と思われるかもしれませんが、いわゆる“複利”のトレードを行えば利益も大丈夫。“複利”のトレードとは儲けを口座にためておき、保証金が厚くなるにつれトレードの枚数を増やしていくやり方です。