不倫のきっかけ1位
最も多い不倫の温床

 不倫調査依頼で最も多いのが「職場がきっかけの不倫」です。

 とある調査では、不倫のきっかけとして「職場(社内)」が1位(29.5%)を占めたそうです。

 仕事を通じた信頼関係が、不倫の関係へと発展することは珍しくありません。

 仕事上の悩みを相談する中で、特に異性の同僚や上司と親密になるケースが見受けられます。パートナーに話しても理解されない仕事特有の専門的な悩みや問題を相談することから親密化が始まります。

 的確なアドバイスやサポート、励ましから相手への信頼感や依存が芽生え、いつしか不倫の関係に至るのです。

 職場は仕事に対しての努力や協力から、人間性が垣間見える場所です。

 “仕事に真摯(しんし)に取り組む姿勢”や“落ち込んだときに優しくフォローしてくれる頼りがい”や“ミスをかばってくれる包容力”が、不倫への引き金になることがあります。

 日常の業務から離れる“出張”や“特別プロジェクト”での時間共有は、不倫が生まれる大きなきっかけになります。

 特に仕事を通じて共通の目標を達成すると、強い連帯感が生まれ、距離が縮まることが多いのです。

 また、普段は会わない他部署や協力会社の人など、新鮮な出会いにときめく方は少なくありません。見慣れた同僚がいない新鮮な場所は、ちょっとしたイベント感覚になり、不倫関係への後押しの要素となることは想像に難くありません。

出産後、時短勤務で仕事に復帰した妻
夫のサポートでフルタイム勤務に

 ここからは実際に行った「職場がきっかけの不倫調査」をご紹介いたします。

 依頼者の野口礼司さん(男性・36歳)から、妻の明世さん(女性・29歳)の行動に不審な点があるとして調査の相談を受けました。

 明世さんは出産を機に医療事務の仕事を退職。1年ほど前から前職とは違う病院で医療事務の仕事に復職しました。仕事を再開した明世さんは、子どもを保育園に預けられる数時間の時短勤務とはいえ、数年ぶりの職場という環境でその日にあったことを楽しそうに話す様子から、礼司さんはできるだけフルタイムで働けるようにサポートしようと考えました。