「緊張に負けない子」が育つ最適な習い事の選び方【スポーツじゃなくてもOK!】写真はイメージです Photo:PIXTA

「習い事は子どものメンタル育成に最適!」。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の書籍『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【「緊張にのまれにくい子」の育て方】をお届けする。

自分に負けたくない子→「楽器」もおすすめ

「勝敗がつく遊びをしている時に勝つまでやめない」「自分に負けたくない、という気持ちが強い」こんな子は商人気質かもしれません。商品気質の子どもの習い事には「ガチ競争のスポーツ」がおすすめとお伝えしました(詳細は『「失敗を恐れない積極的な子」と「敗北に怖がりで消極的な子」の決定的な違い』を参照。)

 自分に対して負けず嫌いのストイックタイプの子どもの習い事は(ガチ競争スポーツに加えて)一人でコツコツ練習できる「楽器演奏」もおすすめです。歌を歌うことや、音が出る玩具が好きな子どもに楽器を紹介すると、短期間で技能を伸ばします。

 商人気質の子どもは、概して、負けず嫌いで目立ちたがり屋な面がありますから、「目立つ楽器(音が大きい楽器)」であるバイオリン、サックス、ギターなどを選ぶと、競争心を発揮して短期間で上達するかもしれません。もちろん子どもが挑戦してみたい楽器があれば、それを優先してください。

 練習する環境によっては、技能が伸び悩むことがあるので注意しましょう。特に楽器の練習をし始めた当初は近所から苦情がくるかもしれません。せっかく楽器を始めても、思い切り吹いたり、大きな音を出して練習できる環境がなければ、技能もやる気も上がっていきません。

 さらに一人で練習するだけでなく「発表会」「演奏会」「コンテスト」などに積極的に参加させて「緊張する場面で実力を発揮する経験」を積ませましょう。十分に準備を積んで挑んでも、本番で失敗することがあるでしょう。しかし、失敗経験を糧に成長できるのが商人気質の子どもの素晴らしい部分です。

 楽器演奏以外にも、ダンスや演劇など「人前で」歌ったり、踊ったり、演技する習い事も緊張にのまれにくい強いメンタルを育ててくれます。

「わが子の気質を詳しく知りたい!」という方のために、著書『「強み」を生み出す育て方』ではオリジナル診断を掲載しています。

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「緊張に負けない子」が育つ最適な習い事の選び方【スポーツじゃなくてもOK!】ピッタリの習い事は子どもの強みを育てる最高のチャンス!『「強み」を生み出す育て方』(船津徹/ダイヤモンド社)より
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子育て成功のカギは「強み育て」にある

「緊張に負けない子」が育つ最適な習い事の選び方【スポーツじゃなくてもOK!】「強み」を生み出す育て方』 (船津徹・ダイヤモンド社)定価:1980円(税込)

 子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?

 たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。

 つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。