株価の乱高下に翻弄され、心が休まらない――。
そんなあなたに、とっておきの本がある。「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING』と『THE WEALTH LADDER 富の階段』だ。いずれも全米屈指のデータサイエンティストが、日本人向けに投資の原理原則を書いた本だ。今回は、令和の怪物的ベストセラー『お金の大学』の両@リベ大学長に大絶賛されている『THE WEALTH LADDER ウェルス・ラダー』について「今後一切のお金に関する悩みが消えた」と言うライターの小川晶子氏が緊急寄稿した。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
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生活レベルを下げるのは難しい
転職して年収が大幅にアップした友人。
明らかにお金の使い方が変わっていた。
ブランドバッグを持ち、気になるコスメは全部買い、友人たちとの食事も気前よく払おうとする。
「うらやましいねぇ」などと言っていたのだが……。
数年後、事情があってその仕事を辞めた彼女が言った。
「生活レベルを下げるのって、思った以上に難しいもんだね」
収入が増えた分、好きなものを買い、頻繁に外食し、お金を使う生活に慣れてしまった。
こうする前は、「収入が減ったら、また元の生活に戻せばいいし」と思っていたそうだ。
だが、実際に収入が減ると、「これまで買えていたものを我慢する」のを負担に感じる。「このくらいならいいか」と思うことが増え、結局、使いすぎてしまう。多少あった貯金もどんどん減っていくことになった。
資産に基づいて支出すべき理由
ベストセラー『THE WEALTH LADDER』著者のニック・マジューリ氏は、収入に基づいて支出をするのではなく、資産に基づいて支出すべきだと語っている。
多くの人は、収入が多ければ支出も多くてかまわないと考えている。
しかし、重要なのは「資産」だ。
資産が100万円しかないのに、収入が多いからとそれを全部使っていれば、収入が途絶えた途端に困ってしまう。
収入のみを基準にお金を使っていると、収入が途絶えた途端、家計が破綻する可能性がある。
残念ながら、ほとんどの人は手遅れになるまでこの事実に気づかない。
収入とは気まぐれなものだ。昨日まで十分な額を稼いでいても、明日には会社をクビになることもありえる。これは誰にでも起こりうることだが、高所得者の場合は特に多く見られる。
(――『THE WEALTH LADDER』p.51-52)
高所得者のほうが収入減の影響が継続しやすいことは、全米経済研究所が明らかにしているそうだ。
生活レベルを下げるのは難しいということだろう。
とくに住居や車などにお金をかけていれば、すぐにはそのコストを下げにくい。
だからこそ、資産レベルに応じてお金を使うべきなのだ。
「資産を減らす人」の特徴
本書では、資産レベルを6つに分け、階段を登っていくように資産を増やしていく戦略を教えてくれている。
だが、階段を登るのではなく、落ちる人も一定数いる。
資産を減らしてしまう人だ。
収入が上がれば、支出も増えるのが自然だが、通常は、支出の増加率は収入の増加率より緩やかである。
階段を落ちる人は、収入の増加と同じかそれ以上に支出をしてしまう。
友人のことを思い出しても、他人事とは思えない。
友人は、特別浪費家だったというわけではない。資産を築く戦略を持っていなかっただけなのだ。
本書は、資産レベル別の戦略と注意点を教えてくれる。
資産を築くお金の使い方を知りたい人はぜひ参考にしてほしい。
(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段』に関する完全書き下ろし特別投稿です。)











