感じが悪くても
出世する人の共通点
出世するのは感じが悪い人、感じが良い人はめったに出世しない、という「都市伝説」がある。実際のところは「当たらずと言えども遠からず」くらいではないかと思うが、実際に極めて印象が悪いのに出世する人はいるし、しっかり仕事ができて感じがいいにもかかわらず出世しない人もいる。なぜだろうか。
まず、「感じが悪いのに出世する人」の例を考えてみよう。このタイプの人物は、自己中心的であることが多く、他人(同僚や部下)の意見をあまり尊重しない。
しかし、彼らが成功する理由は、結果を出す能力と、上層部との関係構築に長けていることにある。
しばしば、彼らはリスクを恐れず、大胆な決断ができる人物として評価される。また、厳しい状況でも動じない強さを持っていると見られており、このような特性が組織内での昇進につながるのだ。
印象があまり良くないにもかかわらずキャリアを築いていく人々は、具体的には以下のタイプに分類できる。
「パワー・プレイヤー」タイプ:意見を力で押し通す
このタイプの人物は、権力を行使して目的を達成することにたけている。彼らはしばしば強硬かつ支配的な態度で部下や同僚に接し、自らの意見や方針を押し通す。部下からは恐れられ、同時に尊敬されることもあるが、感じが悪いと見なされがちである。ただし、彼らの果敢な姿勢と決断力は、組織の目標達成に貢献することが多く、それが出世へとつながる。
「政治家」タイプ:パワーバランスを巧みに操作する
職場の政治に長けているこのタイプは、組織内のパワーバランスを理解し、それを効果的に操作して出世回廊を昇っていく。上司や影響力のある人々とのネットワーキングに秀でており、時には他人を利用して自己の地位を高めることもある。このため、常に裏では計算高く動いており腹黒い。これが、感じが悪いと捉えられる原因となる。
「リスク・テイカー」タイプ:高リスク高リターンを好む
大胆不敵で何事にも果敢に挑むこのタイプは、高リスク高リターンの状況を好む。彼らは革新的なアイデアを推進し、既存の枠を超えて考えることができるが、その過程で周囲を顧みない。この自己中心的な振る舞いや、周囲の意見を無視する姿勢は「感じが悪く」映ることもあるが、結果として大きな成果を上げることができれば、出世の道が開かれる。
これらのタイプは、それぞれ異なる方法でキャリアを築いているが、共通しているのは目的達成のための独自の戦略を持っている点である。感じが悪いと評されても、意に介さず、それぞれの環境と目標に応じて、彼らなりの成功を収めているのだ。