ドナルド・トランプ次期米大統領は1日、中東問題担当の上級顧問にレバノン生まれの富豪マサド・ボウロス氏を指名した。ボウロス氏はトランプ氏の娘ティファニー氏の義父で、外交政策担当チームにさらに身内を加えた形となる。ボウロス氏は2024年の大統領選ではトランプ陣営を支え、ミシガン州でアラブ系有権者の票獲得に尽力していた。トランプ氏は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「マサドは優秀な弁護士であり、ビジネス界で高く評価されているリーダーで、国際舞台での経験も豊富だ」と述べた。また「彼は長年にわたり共和党と保守的価値観の支持者であり、わたしの選挙運動にとって貴重な存在で、アラブ系米国人コミュニティーとの新たな連携構築に重要な役割を果たした」とし、「マサドはディールメーカーであり、中東の平和を揺るぎなく支持している」とも付け加えた。