米デラウェア州の判事は、電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に対する巨額報酬案について、無効とした前回の判決を支持した。これを受け、テスラ取締役会は、マスク氏の10年間の職務に対する報酬の決定方法を巡り、さらなる不透明感に直面している。今回の判決に先立ち、テスラ株主は今年に入って報酬案を承認していた。株主が報酬案を承認したのは2回目。株主の承認を改めて得たことで、マスク氏の報酬契約に欠陥があるとする裁判所の批判の多くに対処したと、テスラは主張していた。裁判所は、株主への開示不足を問題視していた。デラウェア州衡平法裁判所のキャサリーン・マコーミック裁判長は1月、テスラ取締役らがマスク氏に恩義を感じていると指摘。報酬案の承認手続きへのマスク氏の影響力が強すぎ、透明性を欠いているとして、報酬案を無効とする判断を下していた。
マスク氏のテスラ巨額報酬案、裁判所が再び無効判断
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