韓国での突然の戒厳令宣言を受けて市場は動揺し、ウォンと韓国株が下落している。国会の決議によって戒厳令は即座に解除されたものの、今回の出来事は投資家の間に悪い印象を残す可能性が高い。韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は3日遅く、政敵らが北朝鮮に対する国家の脆弱(ぜいじゃく)性を高めたとして非常戒厳を宣言したが、国会が4日未明に解除要求決議案を可決したことを受け、数時間後に解除を余儀なくされた。みずほセキュリティーズシンガポールのアジア(日本を除く)担当マクロ調査責任者、ビシュヌ・バラサン氏は、このニュースを受けてウォンは急落したが、その後やや持ち直し、市場の不安も多少和らいだものの、この混乱は韓国資産の政治的リスクプレミアムに関する厄介な問題を引き起こしていると指摘。
韓国資産への投資意欲低下の可能性、政治的混乱で
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