暗号資産(仮想通貨)ビットコインの取引価格が、初めて10万ドル(約1500万円)を突破した。投資家らはドナルド・トランプ次期米大統領による政策見直しが、暗号資産の成長をけん引するとみており、こうした期待に押し上げられた格好となる。世界最大の仮想通貨であるビットコインは米大統領選以降、異例の急騰となっており、わずか4週間で40%以上の上昇を見せるなど記録的更新を続けている。トランプ氏は選挙期間中、ビットコインに対する以前の懐疑的姿勢を改め、「ジョー・バイデン氏による暗号資産に対する戦争を終わらせる」と述べていた。ロンドンに本拠を置くブロックチェーン企業クリアマティクスのティム・スワンソン氏は、「とても皮肉なことだと思う」とし、「ビットコインのそもそもの目的は、従来の金融と政府の監視の外側に代替的な決済インフラを作ることだった。今やビットコイナーの一部は政府を受け入れ、さらには補助も受けようとしている」と付け加えた。
ビットコイン10万ドル突破、トランプ政権の好意的政策への期待で
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