米医療保険・医療サービス大手ユナイテッドヘルス・グループ保険部門のブライアン・トンプソン最高経営責任者(CEO)が、投資家向け説明会の会場だったニューヨーク・マンハッタンにあるヒルトン・ホテルの外で殺害された。この事件を受け、米企業全体に長年の警護慣行を見直す動きが広がっている。大企業の警備責任者数十人が4日、電話会議を開き、警備手法について話し合った。警備について助言するグローバル・ガーディアンのデール・バックナーCEOは、ニューヨーク市内および米国内の他都市で今週開かれる会議に出席する幹部に、武装した警備員を同行させたいと考えている企業から電話を受けたと語った。警備アドバイザーによると、企業幹部への脅威が高まっている。ソーシャルメディアや緊迫した政治環境のほか、大企業だけでなく米企業全体に対する反感の広がりが背景にあるという。
ユナイテッドヘルス幹部射殺、米企業の警備体制に警鐘
武装警備員の派遣要請も
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