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【精神科医が教える】不安になりやすい人の共通点・ワースト1Photo: Adobe Stock

不安になりやすい人の共通点

今日は「不安は管理の病」というテーマでお話ししたいと思います。

不安になりやすい人には、ある共通点が見られます。それは、自分の周りの物事を過剰に「管理」しようとすることです。

「嫌なことが起きないようにしよう」「すべてを準備しておこう」とあれこれ対策を考えたり、「これも大丈夫かな」「あれも確認しなくちゃ」と具体的なことから抽象的なことまで、あらゆることを自分で管理しようとするのです。

しかし、この「管理」の範囲が広がれば広がるほど、不安が増してしまいます。少しでも不安を減らしたいのなら、自分が管理していることを見直し、それを減らすべきです。

管理を減らして心を軽くする方法

まずは、自分が普段管理していることを振り返ってみてください。「どうしても気になること」「これだけは落とせないこと」を一度書き出してみましょう。

そのなかで、特に重要なものだけに優先順位をつけ、3つ以内に絞ることをおすすめします。

それ以外のことは、「必要になったら、そのときに考えればいい」と割り切ることです。全部を完璧に管理しようとする必要はありません。特に、抽象的でコントロールが難しいことまで気にしてしまうと、不安が膨らむ原因になります。

逆に言えば、「これだけは大切」と自分の中で決めた少数の項目だけに集中して取り組むことで、余計な心配事を減らし、心がラクになります。

管理の範囲を減らして心を解放

不安になりやすい人は、自分の行動や周囲の状況を必要以上に管理しようとしていないか、少し立ち止まって考えてみてください。

そして、気がついたときには、その管理する範囲を減らすことを試してみましょう。

優先順位を整理し、本当に大切なことだけを管理することで、不安は軽減されていくはずです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。