行方不明の愛する人を捜しているシリア人たちは、同国の最も悪名高い刑務所の敷地内をしらみつぶしに探している。彼らは収監者のリストをくまなく調べたり、コンクリートの床を少しずつ壊して隠された監房や墓がないか探したりしている。民間人や民兵、弁護士、そしてトルコから来た救助隊は、シリア軍が運営するサイドナヤ刑務所の監房に残された衣類の山を丹念に調べ、建物の裏手にあるコンクリートの壁から垂れ下がる赤い輪縄に目を奪われた。米国務省によると(2017年)、同刑務所で毎日50人が絞首刑にされていた。