吸収する価値のある情報とは何なのか

―情報社会と呼ばれる現代で、情報に惑わされないコツはありますか。

 インターネットが普及し、情報があふれているといいますが、その情報は本当に吸収する価値のあるものなのでしょうか?たとえばSNSなどに書きこまれた誰かの意見は、書きこんだ人が責任を持って発言したものなのでしょうか。愚痴や文句、批判といったものと、価値ある情報とを一緒にしてはいけません。

――責任のない発言は情報とはいえないと。

 吸収する価値のあるものを情報というのであって、そんな価値のない情報に振り回されていたら自分の人生をみじめにするだけです。

 周囲の批判もそうですが、自分のことを批判する人が、本当に自分のためを思って批判してくれている人なのかといったら大間違いです。興味本位だけでおもしろおかしく批判をしているだけであって、世の中の9割以上はおおかたそういう人でしょう。そんな意見に左右されていても何の益もありません。

――確かにそうです。

 それから経営者であるならば、まず「経営の原理原則」に基づいて動くということでしょう。ある会計士は、起業した会社の8割以上が3年以内に潰れていると言っていました。

 潰れる会社には潰れる理由があります。それが「原理原則」につながるのですが、私は「原理原則」を学び、実践してきたからこそ、今もこうして仕事を続けていられるのだと思っています。

「原理原則なんて」と思っていらっしゃる人もいますが、いつの時代でも通用するのが「原理原則」。決して色あせないものなんですよ。

新氏が長年のビジネス経験で培った「経営の原理原則」。勝ち残る企業になるために何が必要なのか? 真のリーダーになるための条件とは?
インタビュー後半ではさらに詳しく「経営の原理原則」に迫ります(次回は5月20日更新予定です)。


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