米国防総省は18日、中国では政府による防衛産業の汚職取り締まりを受けて武器調達プログラムが後退し、軍の近代化が遅れる可能性があるとの見方を示した。中国の習近平国家主席は過去1年半、国防機関に対する広範な規律検査を指示しており、人民解放軍高官や防衛産業の幹部10人以上を解任している。米議会に18日提出された中国の軍事力に関する報告書によれば、一連の解任により人民解放軍の近代化に向けた習氏の取り組みは混乱しており、2027年までに軍の能力向上を目指すという目標が遅れる可能性があるという。報告書によれば、汚職根絶に向けた中国政府の取り組みは、核能力の急速な進歩と同時進行しており、中国が保有する核弾頭の規模や洗練度は高まっている。
中国軍の近代化、汚職対策の影響で遅れる可能性=米国防総省報告書
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