中国の自動車メーカーの台頭により、各国の自動車業界は再編を余儀なくされている。ホンダと日産自動車の経営統合に向けた協議は、競争力を高めた中国メーカーの脅威に他国のメーカーが対応しようとする試みの最新の例と言える。米国ではゼネラル・モーターズ(GM)が今月、中国事業に関連して50億ドル(約7700億円)の特別損失を計上すると発表した。ドイツでは フォルクスワーゲン (VW)が、複数の工場の閉鎖と何万人もの人員削減に踏み切る考えを示している。VWのこうした計画の背景には、中国での市場シェア縮小に伴う利益の減少がある。