回数券は安くて結構使える!長距離なら鉄道版LCC!

7 メトロ&バスの市内交通は回数券がお得

【おトクすぎて感動】スペインのおすすめスポットをコスパ良く巡る“必須ワザ”回数券はメトロの自動券売機で。バスの車内では買えないので注意しよう ©︎iStock

 大都市ではメトロと市バスを使っての移動が便利。もしひとつの都市に2日以上滞在するなら、回数券を購入するのがおすすめです。バルセロナの「T-Casual」は、メトロとバスのほかトラムや近郊線など市内の公共交通機関のほとんどに使用でき、10回乗車分で12.15ユーロ(カード代別途0.50ユーロ)。乗車のつどチケットを買うと2.55ユーロなので、5回以上乗ると元が取れます。

 マドリードの「10 Viajes」は、メトロとバスに10回乗車でき、12.20ユーロ(カード代別途2.50ユーロ)。こちらは1枚のカードで同時に3人まで乗車できるので(ひとりが改札を通ったあと次の人にカードを手渡せばOK)、家族や友人と共用することも可能です。いずれの回数券もカードにチャージして繰り返し使用できます。

8 列車での長距離移動はLCCも選択肢に

【おトクすぎて感動】スペインのおすすめスポットをコスパ良く巡る“必須ワザ”マドリードのアトーチャ駅にて。右側の赤い車両が格安高速列車のイリョ

 スペインでは都市間の移動に列車かバスを利用するのが一般的。バスは料金は安いですが、長距離だと時間がかかるので、列車のほうがおすすめです。マドリードとその他の主要都市をスペイン鉄道(Renfe)の高速列車AVEがつないでおり、マドリード~バルセロナ間は所要2時間30分~3時間10分。料金は列車によって異なり、ピークタイムが100~130ユーロ、その他の時間帯が50~80ユーロ程度です。

 2021年には鉄道のLCC(ローコストキャリア)が登場し、イタリア系のイリョ(Iryo)とフランス系のウィゴ(Ouigo)、またAVEの格安版アブロ(Avlo)が運行を開始。旅行者にとっての選択肢が広がりました。イリョとウィゴはマドリードを起点にバルセロナ、バレンシア、セビーリャ、マラガなどに路線をもち、AVEの半額以下で乗れることも。ただし、大きな荷物の持ち込みや座席指定には別料金がかかることもあるので、よく確認してからチケットを購入しましょう。

■レンフェ(スペイン鉄道) Renfe
URLhttps://www.renfe.com/es/en
■イリョ Iryo
URLhttps://iryo.eu/en/home
■ウィゴ Ouigo
URLhttps://www.ouigo.com/es/en

 スペイン旅行の予算は、ホテルのランクやどこで食事をするかなどによって異なりますが、中級ホテルに宿泊する場合、だいたい1日200~300ユーロほどみておけばよいでしょう。これから旅行を計画している人は、ここでご紹介した8つのヒントを参考にして、少しでもお得にスペインを満喫してくださいね!

※本記事は、2024年12月14日現在のものです。