虫垂炎に対する非手術的管理は
安全かつ費用対効果の高い初期治療

 その結果、非手術的な管理は手術的管理よりも費用対効果の高いことが明らかになった。

 手術的管理にかかった費用は、1人当たり平均9791ドル(1ドル150円換算で146万8,650円)であり、平均0.884QALYを獲得していた。一方、非手術的管理にかかった費用は1人当たり平均8044ドル(同約120万6600円)であり、平均0.895QALYを獲得していた。

 Minneci氏は「この結果は、合併症のない小児の急性虫垂炎に対しては、非手術的管理の方が手術的管理よりも1年を通して最も費用対効果の高い治療戦略であることを示している」と述べている。

 Minneci氏はさらに「われわれの研究は、抗菌薬のみの治療の方が小児にとって安全かつ効果的であるだけでなく、費用対効果も高いというベネフィットがあることを明らかにした。虫垂炎に対する非手術的管理は、安全かつ費用対効果の高い初期治療であり、手術に代わる合理的な選択肢だ」と述べている。

 研究グループは今後、それぞれの治療法が失敗する頻度を比較し、虫垂炎の小児に病院ではなく自宅で抗菌薬を投与できるかどうかを検討する予定だとしている。(HealthDay News 2024年12月2日)

https://www.healthday.com/health-news/child-health/antibiotics-or-surgery-whats-best-for-child-appendicitis

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