どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から賛否両論を巻き起こし、「こんな本が30年前に欲しかった」「人間の深層心理を突いている」「上司サイドにも対策が必要」などと話題沸騰中である。今回はその中から「出世する人の特徴」についてお伝えする。
出世する人がクリスマス・イブにやっていること
今年もクリスマス・イブがやってきましたが、みなさんは職場でどのように過ごされる予定でしょうか。イブ、クリスマスと平日が続くこともあり、予定が組みづらいという人も多いと思います。
職場においても、「クリスマス・イブ」の過ごし方は実は重要です。出世する人は、この日に自分の評価を下げないよう、戦略的に立ち回っていることがあるからです。
「クリスマス・イブだからといって過ごし方が変わるとは思えない」という人も多いかもしれません。しかし、過ごし方によっては、思わぬ減点をされてしまうこともあるのです。
今回は、「クリスマス・イブ」にサイレント減点されないための方法について紹介していきます。
「相手の事情を考えられない人」と思われてはいけない
そもそもクリスマス・イブがビジネスに関係ある人もいれば、全く関係ないという人もいるでしょう。ビジネス業態によって事情は異なりますね。
しかし、クリスマス・イブが特にプライベートにおいて重要な方が職場にはいます。それは、「お子さんのいる同僚・上司」です。
ご家庭を持つ方にとって、クリスマス・イブは特に重要な日です。子どもに「今年の12月24日は平日なんだよ」と言ったところで、当然、通用しませんよね。どんなに優秀な上司でもこれは同じです。
職場で出世する人は、この事情をよく理解しています。具体的には、「24日の夜に会議の予定を入れる」などということは絶対にしません。このような日に込み入った予定や長引きそうな予定を入れると、「相手の事情を考えない人だ」と思われる可能性があるからです。この点は、わざわざ指摘されないかもしれませんが、相手は確実に気にしています。これは、極めてサイレント減点リスクの高い行動と言えるでしょう。
こういった相手へのちょっとした配慮が積み重なることで、信頼残高は増えていきます。気にしておいて損はないでしょう。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)