どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から賛否両論を巻き起こし、「こんな本が30年前に欲しかった」「人間の深層心理を突いている」「上司サイドにも対策が必要」などと話題沸騰中である。今回はその中から「出世する人の特徴」についてお伝えする。
最終出社日の過ごし方、どうしていますか?
みなさんの会社の最終勤務日はいつでしょうか?27日の金曜日という人も多いのではないでしょうかちなみに僕のいるメガバンクは30日が最終勤務日ですが……。
さて、この年の瀬も近づいているタイミングですが、実はこの年末の最終日をどのように過ごすかで、「出世する人」と「そうでない人」の差がついてくることがあります。今日はそれについてお話ししましょう。
法人にとって「年越し」はビッグイベントではない
突然ですが、皆さんの会社は何月締めでしょうか?決算月は会社によってさまざまだと思いますが、3月という人は多いでしょう。
実は、ついつい勘違いしてしまいがちなのですが、多くの法人や企業にとって、「年末年始」は特に特別なタイミングではありません。長期休暇に入る職場が多いですが、会社の決算や評価の締め月ではないのです。
プライベートでは「年越し」というビッグイベントがあるため、つい勘違いしがちですが、実際にはあなたの職場の評価において、特別な締めのタイミングではありません。
ここで「今年も締まったな!」と思いすぎるのは、重大な勘違いにつながる可能性があります。なぜなら、もしあなたの会社の決算や異動の時期が3月であれば、あなたの出世を決める評価の締め月は3月だからです。
会社の評価基準と世間のカレンダーは必ずしも一致しません。「年越しを楽しむな」と言う気はありませんが、締め月を勘違いして気が緩むことには注意が必要です。職場とプライベートの「締め」が異なることを意識しておきましょう。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)