米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の盟友だった故チャーリー・マンガー氏は、優れた投資家になるには魚のいる場所で釣りをしなければならない、とよく語っていた。しかし、偉大な投資家になるには、釣り船さえ行かない場所で釣りをする必要がある。これは、並外れたキャリアを築き始めたばかりの、ある投資家の手法と考え方を記した新刊書のメッセージの一つだ。ブレット・ガードナー氏の著書「Buffett’s Early Investments(バフェットの初期投資)」は、バフェット氏が20~30代だった1950~66年に投資した10社を取り上げている。バフェット氏が当時行っていたことは、今も再現できるのだろうか。ある意味では、それはもっと簡単にできるはずだ。情報は広く入手でき、取引手数料はほぼ無料な上、個人投資家は機関投資家に対して重要な優位性を持っているからだ。しかし多くの点で、はるかに難しくなっている。市場の効率性が格段に上がり、割安銘柄がほぼ絶滅する中、誰もが同じ場所で釣りをしたがるからだ。
若き日のバフェット氏に学ぶ投資の心得
キャリア初期の投資10件が示す「勤勉さと忍耐力と大きく賭ける勇気」
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