両手を合わせて拝む女子高生写真はイメージです Photo:PIXTA

SAPIXの広野雅明先生に「中学受験の素朴な疑問」をぶつける連載。「学校名公開!SAPIX広報が教える『評判以上に満足度が高い中高一貫女子校4選』」で取り上げた中高一貫校を4本連続で紹介する。最終回は国府台女子学院。仏教校ならではの情操教育もさることながら、教員たちにも浸透する“慈悲の心”がなせる教育も魅力的だと言う。(聞き手・文/教育アドバイザー 鳥居りんこ)

連載王者・SAPIXが教える『中学受験の正攻法』をフォローすると最新記事がメールで届くので、読み逃しがなくなります。

教員も慈悲深い…
仏教校「国府台女子学院」の魅力

――満足度の高い女子校編も最終回になりました。1回目は御三家に名を連ねる桜蔭、2回目は近年の躍進が目覚ましい豊島岡女子学園、3回目は自由な校風が特徴のミッションスクールのフェリス女学院でした。

 今回は仏教校である国府台女子学院を取り上げてみたいと思います。2026年に創立100周年を迎える伝統校です。

 千葉県市川市の閑静な住宅街の中にあって環境もいいですし、JR市川駅から徒歩15分ですので交通の便もいい。最近は都内から通う生徒も増えているようです。この学校は何と言っても、仏教を基軸にしているというのが大きなポイント。

 学校に行くと、ほんのりと線香の香りが漂ってくるのですが、それもあってか穏やかな空気に満ちている印象があります。10年ほど前に校舎を新しくしたので、よりきれいで機能的になりました。

――仏教校は仏様のお慈悲がある、つまり器の大きな学校が多いイメージがありますが、こちらはいかがでしょう?