世の中には「悩みを抱えがちな人」「全然悩まない人」がいる。一体、何が違うのだろうか?
そのヒントを教えてくれるのが、ビジネスパーソンから経営者まで数多くの相談を受けている「悩み解消」のスペシャリスト、北の達人コーポレーション社長・木下勝寿氏の新刊『「悩まない人」の考え方』だ。今回は、対人関係でよくある悩みやトラブルに対する、木下氏の回答を紹介する。(聞き手/『頭のいい人が話す前に考えていること』の著者 安達裕哉氏、構成/ダイヤモンド社コンテンツビジネス部)

【知らないと損】なぜか嫌われる人が気づくべき「好感度の意外な決まり方」とは?Photo:Adobe Stock

好感度を上げるための「意外なコツ」

――「第一印象をよくしたい」と思っている人は多いはずです。木下さんは、何か意識していることはありますか?

木下勝寿(以下、木下) 私は、第一印象よりも「第二印象」、すなわち2回目に会ったときの印象をよくする努力をしたほうがいいと考えています。

 というのも、第一印象をよくしようとして空回りする人が結構多いからです。第一印象で相手の心をつかめるのは一握りの人だけなので、基本的には「第二印象」で勝負しましょう。

 では、2回目に会ったときの印象をよくするには、何をすればいいか。それは、初対面のときに「相手を知る」という作業に徹することです。

 自分からバーッとしゃべって初対面での好感度を上げようとするのではなく、相手のことをきちんと理解しようとする。そして、2回目に会うときに、初回で得た情報をもとに、相手に好かれるような行動や会話をすると、すごく印象がよくなります

 しかも、初対面で相手の話を熱心に聞いていると、結果的に第一印象自体もよくなっていくんですよね。

――なるほど。自己主張しすぎないところに好感を持ってもらえるんですね。

木下 そうですね。ただ最初に言ったように、第一印象をよくすることに意識が向きすぎると空回りしてしまうので、あくまで相手を知ろうとするのは「第二印象のため」だと考えておきましょう。

(本稿は、『「悩まない人」の考え方』の著者・木下勝寿氏へのインタビューをもとに構成しました)