書き方の基本とコツを覚えてから
書く経験を積むことが大切
「企画書や提案書を書くのに時間がかかる」「相手に伝わるメールやSNS投稿が書けない」「わかりにくい文章だと指摘されることが多い」。こんな悩みを抱えたことはないだろうか。リモートワークやハイブリッドワークが浸透し、文章でやり取りする機会が多くなっている昨今、文章に悩む方も同様に増えているはずだ。
本書『思い通りに速く書ける人の文章のスゴ技BEST100』は、そうした悩みを持つ人に向けた「思い通りに速く書く」ための「ザ・実践」の書である。わかりやすい書き方の基礎から、学校ではなかなか教わらない応用テクニックまで網羅している。ポイントが文章と図解でパッと目に入ってくるのもありがたく、忙しいビジネスパーソンに寄り添った構成となっている。
著者は「伝える力(話す・書く)」の専門家であるが、自身も以前は文章の書き方で悩んでいた時期があったという。そんな著者は、書き方の基本とコツを覚えてから書く経験を積むことの大切さを強調している。
具体的には、「速く短く書く」「正しく書く」「相手を動かす文章を書く」といったテーマで、「100個のスゴ技」が紹介されている。また、文章のテンプレートやメールのフォーマットも掲載されているなど、至れり尽くせりだ。
企画書やプレゼン資料作成、メールなど、本書の応用範囲は実に広い。文章に苦手意識がある方、文章力をワンランク上げたい方に本書をおすすめしたい。(Judas)