身近なニュースサイトに出てくる「ハイドロクライメート・ウィップラッシュ(水文気候の急変動)」という言葉に注意してほしい。これはロサンゼルスの山火事を説明するため、もっとあからさまに言うと、「サンタアナの風」に伴って発生することが多い山火事を州政府や地方自治体が食い止められなかったことから話をそらすために、環境重視の左派が突如使い始めた用語だ。この説によると、カリフォルニア州で2023年と24年の冬季にとりわけ雨が多かったのは気候変動が原因で、これにより植物が青々と成長したという。砂漠で花が咲き、野草が爆発的に増えたというニュースを覚えている人もいるだろう。しかし同じ説によると、ここ数カ月は気候変動のせいで日照りが続き、植物が燃えやすくなったという。それゆえに「ハイドロクライメート・ウィプラッシュ」と呼ぶ。
【社説】ロス山火事の言い訳は気候変動
カリフォルニア州のニューサム知事は火災対策よりCO2排出対策を重視
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